激しい運動を
しているわけではないのに
汗がたくさん出る方が
おられます

こういう症状は
証を捉えるときに
おおまかに
「気虚」とみなします

「気虚」
すなわち
「正気が足りない」
から
汗がたくさん出る
というのは
どういう状態
なのでしょうか…

汗は体表につく邪気を
内に侵入させない
はたらきをします

本来
正気が充実していますと
バリア機能が
しっかりしていますので
邪気は侵入できません

しかし
気が弱ってくると
防衛できないので
入り込もうとする邪気を
体は汗を出し続けて
内を守ろうとするわけです

それで
運動もしていないのに
やたらと汗をかく
ということが起きます

汗をかくのにも
気を使うので
気が足りないところに
気を浪費する循環が
おきはじめているのなら
今とは
何かを変えなければなりません

今の自分を変えないのであれば
表面の邪気を解毒して
気を補う必要があります

漢方であれば
解表剤、補気剤を加えます

しかしながら
汗をかき始めるたびに
漢方をのむしかない
などと思わずに
正気を損ねている原因に
対処してあげることが
何より大切なのは
言うまでもありません


一定量の運動を
習慣にされている方で
「滝汗をかかないと
すっきりしない」
とおっしゃられる方が
おられます

滝汗で
表面より内に入り始めた
邪気を押し出すことができます

スッキリします

しかし
邪気を引き寄せる
内なる状態に対処すれば
いつでもスキッリしている
状態を維持できることも
可能なのです

「健康を保持」するのに
「滝汗をかく必要」
というのは
イコールではない
と知っておくと

健康のために習慣化した
はずの運動により
限りある肉体を
不要に浪費、消耗させないための
こころの抑えになるかもしれません

真面目な方ほど
滝汗に快感を覚えたら
要注意です
selfcareSupport 長塚

等閑ちゃん

漢方は
身体に合っていると
体が教えてくれて
たとえ
変わった味がしても
苦かったとしても
美味しく感じます


前回お話しました

しかしながら
今は天才的に
美味しく感じさせる
人工のつくられた味が
発達しているため

日本人凄すぎる!
eto_inu_banzai
と、思うものの

それに慣れていると
天然の味が
身体に合っていても
美味しくないと
(刺激が足りない)
決めつけることがあり

体にしてみれば
難ありです
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香りなり
味なり
栄養素なりを
人工的に添加し
再構成すれば

足りないものが
補われたかのようですが
実際には足りない部分の
ほころびを一部
見えないようにしただけで
補われてはいません

でも体は
これで満たされたと
勘違いしてしまいます

何が困るかといえば
体が調子を崩すことよりも、
身体を構成するための
一番大切な
見えない要素が
補われず
等閑にされてしまうこと
ではないかと思います

この問題は
漢方を含め
口に入れるもの全てと
口に入るまでの過程を
モノ、コト、
として扱い
いのちをいただいていると
感じない限りは
解決していかないこと
なのかなと
感じているところです
selfcareSupport 長塚

行気薬

漢方は
服用したときに
身体に合っていると
体が教えてくれて
たとえ
変わった味がしても
苦かったとしても
美味しく感じます

このようなことは
ワタシタチが
普段の食事のときにも
感じていること
だと思います

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その時の体調によって
その食材の味が
違って感じられたり

年をとるにしたがって
味覚が変わっていくのも
同様で

体が今
何を必要としているのかを
知らせてくれていると
受け止めることができます

小さい頃は
大葉やセリなど
カオリモノが
好きじゃなかった
というかたも
多いと思いますが

それは
身体が必要と
していなかったからと
思って良いでしょう

カオリモノ
というのは
たいてい
行気薬といって
気を巡らせるチカラを
強く持っています

ですので
子供がカオリモノを
好まないのは

もともと子供の
気の巡りは良いので
カオリモノを
必要としていない
ということです

また
大人の女性は
カオリモノを好む
ことが多いと
思うのですが

カオリモノが
必要な状態
すなわち
気を巡らせた方が
良い状態にある
ともいえるでしょう

しかしこの頃は
男性や子供も
カオリモノを好む傾向に
ある気がします

それは
食材として売っている
カオリモノに
クセがなくなってきた
(食材のチカラが
弱くなってきた)
ことも考えられますし

なにより
気の巡行にそった活動が
出来ていないことも
(気が鬱滞している)
大きな要因に
なっているのだと
思われます
selfcareSupport 長塚

帯状疱疹に対する処方

帯状疱疹のおはなしを
前回しましたが

処方の意は
「出し切ること」
を目標にします

熱をもって
痛みをもって
膿を出そうとしている

排毒作用は
止めてはいけません

なんで発疹するまで
体が追い込まれたのか..

疹を出す力が体にあるのなら
その体の決意を無にせず
やりきったほうが
痛みを残さずに済むと
おもうのです

実際に
予後のご報告を
いただいています例では
疼痛の後遺症は
残っていないご様子です

漢方のサポート力は
偉大です
selfcareSupport 長塚

帯状疱疹

自分を騙して
本当の自分を
覆い隠し続けると

体が代わりに
アピールしてくることが
あります

(気づいてー)


先日、
母と連絡を取ると
少し前から調子が悪いとのこと

聴くと
どうやら
帯状疱疹の様子なので
(本人は汗疹ができたと思ってる)
煎じ薬を飲んでもらうことにしました

母は「家庭の医学」を読んでは
自分はこの病気じゃないかと言い出し
ネガティブな引き寄せを
大得意とする癖があります

今回も
あーでもないこーでもない
と、自己診断をひとりやっていました

届いた煎じ薬を
飲み始めると
痛みは落ち着き
湿疹は黒くなったので
「帯状疱疹だったのかも」
と後日いっていましたが

当初
片目の視力が落ちてきた
といっていたので
悪化するかな
との懸念もありました

そんな心配はよそに
(子のこころ親知らず)
症状が良くなったら
連絡もくれずに
元気にしているようなので
何よりと思っているところです
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しかしながら
体に溢れ出した
自己アピールは
しっかり受け止めなければ
漢方でおさまったとして
再発、もしくは違うカタチでの
再アピールは必死です

 

最近
帯状疱疹で来られる方が
多くなったと思います

発疹も
自己表現のひとつと
ワタシはとらえています

免疫力がおちて
日和見感染して
湿疹が出てきたとして

その免疫バランスを
欠いたのは
なぜなのか

を、拾わないと
漢方で良くなっても
それだけでは
もったいないと思います

「漢方を売りたい」
というのであれば
漢方に対する信頼を得て
治ったらおしまい
でいいのかも
しれないのですが

ワタシはその疹が
何を訴えているのかを
聴きとっていただきたいと
こころから思っています

しかし
聴きとろうと
していない方や、
聴きとることを
拒否している方には、

今の私に
「漢方相談」の中では
その訴えを
お伝えし切ることが
できません

申し訳ないことです
selfcareSupport 長塚

 

「大祓詞」!

開竅薬
開竅薬2
の続きのはなし

面白半分に開竅剤を服用した
うちの子供は
しっかり邪が侵入してしまい
いきなり
色々な証が複合して現れた感じに
なったのでしたが

明日は高文連の本番

どうにかやり過ごしたい
と、処方を求めてきたので
漢方の他に

「大祓詞」を
解説したうえで
一緒に奏上しました

宣り終えた後に
奏上中に感じていたことを
子供が教えてくれたのですが

最初、喉が閉まってきて
無理やり声を出したら
今度は祝詞を
目で追えなくなってきて
それでも頑張っていたら
咳こんできたのだと

「ものすごい抵抗だね〜」
口には出さなかったけど
さながらエクソシストっぽい
と思ってしまいました

こういう言葉を使うと
オカルトっぽく
聞こえてしまいますが

ぜ〜んぶ
自分の中にあることなので
怖いことも何もなくて

単純に
自分の中に軸を据え
(御柱をたてて)
ぶれないようにすれば
ちゃんと戻ってくるところが
(御殿ミアラカが)
できるわけです

そうすれば
雑音が湧いてきたら
その都度クリーニングして
心中をきれいにしておけば
いいのですね

それがわかって
心当たり満載だった子供は
「邪の概念がわかった」
と苦々しい顔をしていました

翌日
本番を無事終えることが
できたのでしたが
この体験は大きかったようで
神妙になった子供をみて
ワタシ自身もピリッと背筋が
伸びるおもいでした
selfcareSupport 長塚

6月は夏越しの大祓え
「大祓詞」書写会
開催中

日々のクリーニングを
定着させる 古事記勉強会
古事記たずね己を照らす

どうぞお役立てください

開竅薬(2)

前回の続き

漢方には「開竅剤」
というジャンルの方剤がある

どんな方剤かというと
簡単に言えば
エネルギーの通り道を開く
ちからをもつ

おかまいなしに
低波動を発していると
共鳴で邪や賊が流入してくるので
身を守るために
エネルギーの通り道は
閉じられてしまう

すると当然
身はエネルギー切れとなり
どうにか
あり合わせのエネルギーを回そうと
血圧が高くなったり
時には
意識を失わせ
エコモードに入ることもある

そんな救急時に使われるのが
「開竅剤」になります
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結界をはるように
門を閉じたのに
それをこじ開けて
また、エネルギーを
流入させるのだから、

血圧が下がったり
意識が戻ったりしても
本当の意味では
危険なわけです

しかし
どんなエネルギーでも
入って来れば
な・ん・ら・かのチカラは
わきますので

いい薬だと
漫然と服用しておられる方が
いらっしゃるのですけれども

無防備もいいところ
クリーニングしていなければ
邪は深く侵入して
大変危険なのですね

で、
前回のはなしに戻りますが

面白半分に開竅剤を服用した
うちの子供は
しっかり邪が侵入してしまい
いきなり
色々な証が複合して現れた感じに
なったのでした

通り道が閉じないように
パワーストーンを使ったり
お香を焚いたり
色々なクリーニングのための
エネルギーワークがあるようだけれど

でも
どんなツールを使おうが
自分の意識で
邪が同調するような波動を
生み出さないよう
セルフクリーニングを
怠らないことが
一番大切なんだと思います

それが「祓え」です
selfcareSupport 長塚

開竅薬

子供が珍しく
変な風邪をひいてしまった

風寒でも風熱でもなさそうだったので
ちょっとした気滞だろうから
食養生で済むものと
最初はおもっていた

だけど
鑑別を誤ってしまったのか
あっという間に病期がすすんでしまい
胸脇苦満を呈し
ずいぶんと辛そうにしている

う〜ん
おかしいなぁ
なんでこんなになったかなぁ
進学して新生活が始まり
ここにきて疲れがでたのか?

とか、考えながら
「ゴメンね判断間違えちゃって」
と、漢方をのませた

が、なんだかキレが悪く
しっくりしない

2日して
ふと思い出した

「開竅薬のせいじゃ無い?」


そういえば
数日前のこと

テーブルの上に
置きっぱなしにしていた
開竅薬をみて
面白半分に
「飲んでいい?」
と、子供たちがきいてきた

「危険だから
やめておいたほうがいいよ」

と、はなしたのだが
丸剤が金箔で包まれており
なんだか魅力的だったらしく
食いついてくる

「クリーニングしていないと
危ないよ」
と、言った後に

ま、1回30丸だから
1丸くらい平気だろう
と、許してしまったのだ

「言わなかったけど
きっとそうだと思う…」

本人はいち早く
察知していたらしい

しかもその原因が
今、部活で練習している曲のせいだ
というのだ

そういえば
譜面をもらった頃から
うかなそうに曲の話を
していたかもしれない

弾いていて
気分が良くないのだそうだ

その曲は
調べてみると
暗殺事件を題材にしたオペラだった

「おかげで邪の概念がわかった」
「実体験したくなかったけど」
という子供

「いやいや」
「体験に勝る理解は無いから」
「良かったね」
という母

今日は本番
演奏中に咳が出ないといいね

続きは次回に
selfcareSupport 長塚

雪溶けの味

はじめていただいた
カタクリ(片栗)の葉っぱとお花
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美味しい
ものすごいエネルギー量!

こういう生命エネルギーを
いただけたら

「1日に摂取の必要な野菜の量は〜」
「どんだけ必要なのさ〜 😯 ! 」
なんてことに
ならないはずなんだろうな

昔の野菜に比べて
今流通している野菜は
カウントできる栄養素だけでも
20分の1まで減っているとも
言われている…

ワタシは買わないと
食べられないけれど、
自分の庭や畑やらに
カタクリが自生しているよ
という方も多くいらっしゃるでしょう

根絶やしにしない程度に
生命エネルギーを
ほんの少しおすそ分けしてもらうと
いいかと思います


カタクリは
発芽してから
開花まで大体8年もかかる
のだそうだ

なのに開花期間は短いうえ
地上での活動は1ヶ月程度で
終わってしまう

スプリングエフェメラル
春の妖精と呼ばれているらしい

佳人薄命である

自家受粉はせず
蜂頼みで受粉をし、
できた種は
蟻に運んでもらって
繁殖する

こういう生き方をする
人間もいるよね
と思ったりする

でも、植物は
地上部が枯れたとしても
嘆き悲しんだりしないよね

ちゃんと
いのちが続いていることを
知っているからね
selfcareSupport 長塚

外風と内風

春、真っ只中

春は風が色々なものを
運んできやすい季節です

ザワザワザワっと
風自体が邪となる場合も
ありますが、
変化をもたらすものとして
自分にプラスのエネルギーとして
取り込んでしまえば
冬の固結したエネルギーを解放するのに
好都合です

ですから
春に卒事、入事する
日本の季節の捉え方は
東洋医学からみても
理にかなっています

春風、大いに利用すべしです

風邪というと
上気道感染症ばかりをさすものと
思いがちですが
そうではないことが
イメージできますか?

上気道感染症も
「風」と「寒」抱き合わせで
入ってきたものが風邪だと
印象付いていますが、
そうでもありません
葛根湯や麻黄湯などの
温める系の漢方で落ち着かなかった風邪は
「風」と「熱」が抱き合わせに
なっていたのかもしれませんね
そんな風邪に葛根湯・麻黄湯では
逆効果になってしまう事もあるんです
3/25「風熱邪」のセミナーあります

春、
新規のものに一歩踏み出す
躊躇、恐れがあるのならば
それは
冬の養生がうまくいっていなかった
と考えることができます

恐れは
内邪です
冬の寒い時におきやすい内邪です
春の浮かれた気(風)に乗じて
行動に移してみましょう

恐れのままに
行動に移せないでいると
春の内邪、怒りが生じてきます
特に春は
外風(風邪)にあおられて
内風が吹かないように
自分でも(正)気を付けておきます

また、
行動を起こして
雰囲気の悪いところ
(風邪のまきおこっているところ)
に飛び込んでいくことも
あるでしょう

そのシチュエーションでも
(正)気を付けていれば
内風は起きてきません
大丈夫です
selfcareSupport 長塚