体調変化がおきたトキ

立春を過ぎ
立夏までは春三月です

萌芽のエネルギーが
滞りなく循環しだすまで
香りものなどの
旬のお野菜を
取り入れるなどして
気の巡りを
養生すると良いと思います

うまくできたもので
旬のものというのは
ワタシタチの身体を
助けてくれるようになっています
できれば地物を
もとめるようにして
季節の変わり目を
うまくお過ごしください

心持ちでいえば
ウキウキソワソワが
イライラにならないよう
自分で気をつけておきます

さて
カウンセリングをすると
湿疹をだす方が時折おられます
というおはなし
前回したのですが

それが漢方を服用している最中に
おきてくると、受け止め方が
難しくなってしまいます

何かのせいにできると
そのせいにしたくなる
からです

そのおきている事象を
自分にとってどのような反応なのか
捉えられなくなってしまうのです

(もちろんアレルギー反応の
場合もあって、その時は服用中止です)

ですので
漢方はとても頼もしい存在で
ワタシもつい頼りたくなるのですが
依存しないように気をつけています

そういうわけで
漢方が欲しいと言われても
「必要ないですよ〜」
とお答えするトキが間間ありますが
お許しください

 

体調変化がおきたトキは

「この局面で
こういう症状が起きて
こういう不都合が生じた
じゃあ、これを
好都合と捉えるなら?」

と、
病いを敵と捉えるのでは無く
別の角度から感じてみて
味方に取り込んでしまう
そんな冷静さが必要なのかと
思います
selfcareSupport 長塚

湿疹

カウンセリングをすると
湿疹をだす方が時折おられます

出したいものを
代わりに出してくれているのだなと、
ワタシは身体の健気さに感動するのですが..

ご本人はそれどころではありません
大慌て、大騒ぎです

だしはじめたものに
慌てて蓋をしてみたり、
ココロとカラダの連関に
ご自分で気づいていただくことは
なかなか難しいようです

疹が出てきていることを不快に思って
薬などで抑えてしまおうとする場合が
一般的には多いのかと思いますが
ご自身を開放すれば、湿疹はおさまりますので
なすべきは、軟膏を塗ることではなくて
開放することです
(外的要因ならば、解毒することです)

また、
湿疹が出たからと、漢方を
もとめられる場合ですけれども

病位にもよるのですが
急性期の湿疹に対する漢方は
基本的に”出しきる”のが目標となります

これは外因の場合も、
内因の場合も同様です

そこで、
“出しきる”のが目標なわけですから
漢方を服用することで
発疹が悪化したようになる場合が
あるわけなんですけれど
出しきることで回復が早くなるので
過剰にご心配されないと良いかと思います

むしろ、出しきらないほうが
固結したエネルギーとなって
のちのち出しづらくなってしまいます

ご自分のカラダを信じてあげてください
selfcareSupport 長塚

自分の体はこんなもの

「自分の体はこんなもの」
という思い込みで
体からのメッセージを
流してしまっている人は
結構多い

体に対して
なんと失礼な!
と、思います


こんな方がいました

食事量は通常量なのに
3〜7日に1度の便通で
溜まってくると
病院で処方される
ラキソベロンという薬で
出すのだと

その習慣は常習化していて
おかしいとも思っていなかった
らしいのです

自分の体はそんなもの
なのかと

顔は浅黒く、シミもたくさんできており
何より子供に接するときの態度が
やたらと厳しいものでした
子供を見るときに
必ず否定から入っていくのです…

体の外に出さないといけないものが
体の中で滞っていれば
気も巡らなくなってきます

こんなあからさまにおかしいのに
それを普通と思っているんだから
漢方の力で
“食べて、出す”の
自然なサイクルを
甦らすのが手っ取り早い
と思い

「ドラッグストアで
◯◯買って飲んでみてください」と
方剤名をアドバイスさせていただきました

すると、それまで
ウサギの糞のようなウンチ
しかでなかったのに
自分の体からも
バナナウンチがでるようになって
びっくりした
と喜んでいらっしゃるのです

それまでは、ご自分の体を
見くびりすぎでした
自分の体はこんなものだろうと
ネガティブなジャッジ、
否定から入ってしまっては
良くなりようがありません

でも、体と心の連環はここからです
インとアウトがスムースに流れ始めると
起きてくる事象が変化し始めます

それまで
下の子は自由奔放な性格で
何やるにも「ダメよ、◯◯」と
制限していたのに
「ダメ」という否定の言葉を使わないように
なっていきました

上の子は先生と友達からのいじめで
辛い思いをしていましたが
子供を信じて力をつけてあげるサポートが
できるようになっていきました

自分自身の身の回りに起きていた
トラブルも解消していきました

ここまで巡って、
それで治癒だとワタシは思っています

自分の心持ちが
便秘を引き起こしていたかもしれません

便秘のせいで
気持ちが鬱滞したのかもしれません

相互の連関を自分で意識することで
繰り返しを防いでいくことができるでしょう
selfcareSupport 長塚

ショウウイキョウ

小茴香はこれ
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こう見えて成熟果実
ちょっぴり辛くて
セリ科らしい香りがあって
ちょっとカラダをめてくれる

日本のものでいえば
山椒に近い感じ
山椒はミカン科で辛
(だから散寒する)

"厥陰の寒邪を除き命門の火を補う"

厥陰っていうのは
病気の進行度合いを
6段階に分けたうちの
最終段階を言うのだけど

どーしてここまで冷えを放っておいたかね!
我慢しすぎだべ!
っていうくらいカラダの中に入り込んだ寒を
じわじわ除いてくれて

命門
(生命エネルギーの出入する門
という意味の経穴の名前)から
火(エネルギー)を補う

 

自分が冷えているかどうか
意識できなくなるくらい
自分を放っておいている人は
注意だ

まず、冷えを自覚するところから
思い出して欲しい

そして
冷えている状態が
こんなものかと
諦めてはいけないよぉ
カラダは変わるからね
selfcareSupport 長塚


ホールのフェンネルシード(小茴香)
を探していて
仲良しのインドカレー屋さんに
きいてみたら
「インドでは砂糖とフェンネルシードを
レジに置いておいて、食後にお客さんが
臭い消しにつまんで食べて帰るんだよ」
と教えてくれた
ヒンズー語でソーンフって、言うんだって

 

S&Bのフェンネルシード
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黄帝内経 素問 上古天真論篇(4)

黄帝内経 素問 上古天真論篇
黄帝内経 素問 上古天真論篇(2)
黄帝内経 素問 上古天真論篇(3)
に続いて、

女子は7歳、14歳、21歳、、と
7の倍数で肉体が変化していくことが
書かれており

男子は8歳、16歳、24歳、、と
8の倍数で肉体が変化していくことが
書かれているが
さらに、

此其天寿過度、
気脈常通、
而腎気有余也。
此雖有子、
男不過尽八八、
女不過尽七七、
而天地之精気皆竭矣。

天命が十分で
気脈も通り
先天の精が余りあって
子をつくれるといっても
男子は88を過ぎず
女子は77を過ぎないで
子を産めなくなるのは
天地の精気の運行がつきるからだ

夫道者、
能却老而全形、
身年雖寿、
能生子也。

道に生きる人は
肉体は老いることなく
高齢になっても
子を産むことができます

とあり、びっくりします

道に生きるということは
天地の精気が満ち溢れる
というわけです
selfcareSupport 長塚

黄帝内経 素問 上古天真論篇(3)

黄帝内経 素問 上古天真論篇
黄帝内経 素問 上古天真論篇(2)
さらに続きます

是以志閑而小欲、
心安而不懼。

このため人々は
あることを意図しこころを向けるにも
ゆったりと落ち着いており
欲望は少なく
こころは安らかで
おそれることはありませんでした

形労而不倦、
気従以順。

肉体を働かせても
倦みあきて嫌になることは無く
正気は治まり
正しい方向に流れました

各従其欲、
皆願所願。

それぞれの欲は少なく
望むところは皆満たされ

故美其食、

食べたものを美味しく思い

任其服、

得られた服を心地よく思い

楽其俗、

その境遇に満足して楽しく暮らし

高下不相慕。

地位の高低を羨むこと無く

其民故日朴。

人々はいたって素朴で誠実でした

是以嗜欲不能労其目。
淫邪不能惑其心。

正しくない嗜好も
彼らの耳目をゆりうごかさず
淫な邪説も
彼らの心情を
惑わすことはなかったのです

愚智賢不肖不懼於物。

愚かな者も、知恵のある者も、
賢い者も、未熟な者も、
何事に対してもおそれることは
ありませんでした

故合於道。
所以能年皆度百歳、
而動作不衰者、
以其徳全不危也。

上古の人々が
修養の道に合致していたことが
お分かりでしょう
ですから皆、百歳を超え
しかも
動作に衰えることはなかったのです
その修養のあり方を心得、
全うすることで、
肉体もそれに従って
病の危害を招かずにすむのです

つくづく、これがシンプルかつ重要な
“健康法”なのだと思う
selfcareSupport 長塚

黄帝内経 素問 上古天真論篇(2)

前回の続き
以下は、修養のあり方が
書かれた節

夫上古聖人之教下也、

上古の修養の道理を深く理解した人は
人々を教え導くのに
常にこのように述べました

皆謂之虚邪賊風、
避之有時。

外界の虚邪賊風に注意して、回避すべき時に回避する

恬憺虚無、

こころ静かに安らかにし
貪り求めたり、邪な考えを持たず
物の得失でこころを煩わせること無ければ

真気従之、

真気はおのずと調和し

精神内守、

精神もまた内を守って
すりへり散じることはない

病安従来。

そうすれば
病を起こす邪気が侵入することが
あろうか

非常に純粋でシンプルな法則です
selfcareSupport 長塚

黄帝内経 素問 上古天真論篇

上古の人は皆百歳を過ぎても生き、
行動は衰えなかったと聞いている。
ところが現代の者を見ると、
五十歳程度で、動作が衰えてしまう
これは時代によって
天地の及ぼす影響に違いがあって、
寿命に差ができたのだろうか。
それとも、人が養生の道を
はずれているためだろうか?

これは東洋医学の古典
黄帝内経に書かれている一節である

近い過去と比較してみれば
現代人は
まるで寿命が延びたかのように
思うが、
上古と比べてみると
健康寿命は短くなっている

次は修養のあり方が
書かれた節を紹介したい
selfcareSupport 長塚

 

インチンコウ

インチンコウ
インコの仲間ではありません
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ガイヨウ
に続いて
よもぎつながりで
かわらよもぎ、
生薬名はインチンコウです

茵蔯蒿インチンコウ
カワラヨモギの花期の全草
もしくは花穂をつかう
(中国では幼苗をつかう)

植物はやっぱり、
芽吹く時に
はじけるパワーが
溢れているので、
幼苗を使ったほうが
効果も強く出てくるのだが

日本では花咲く
全盛期を利用する

可能性と、止めることの
できない若きパワー、
の幼苗を使うのは
マオウに似た難しさが出てくる
のかもしれない

民間薬としては
黄疸や蕁麻疹にもちいられてる

帰経は肝・胆・脾・胃
利水清熱にはたらく

selfcareSupport 長塚

ガイヨウ

ショウブの稿で
「ガイヨウを炙って
スッキリした〜」

なんて、投稿しておいて
ガイヨウの解説は
まだしていなかったよう
ごめんよう

ということで
艾葉、よもぎ、です

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よもぎの葉っぱの裏の
ホアホアの部分は
moxaもぐさ
といって、お灸の
材料にしたり
お香として使われたりします

お灸が効くのは
温熱効果だけで
通経活絡するわけではなく
艾葉の生薬としての
働きも効いてくるのです

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温める系
帰経は肝・脾・腎
三陰経に入って寒湿を除く

そのため
下腹部の冷え痛み
宮冷不妊など婦人科の要薬でもある

ワタシが小さい頃
転んで血をだすと
よもぎの葉っぱをちぎって
傷口に当てていた
記憶がある

止痛止血作用も
もっている

selfcareSupport 長塚
おしゃれなお香やお灸といって
化学的な香料を混ぜ込んだ
ものがありますが
化学物質を燻して取り込むなど
まったくお勧めできません