ショウブ

先日、艾葉を炙っていて
頭がすっきりといい気分になり
思い出しました

そうそう、艾葉は
端午の節句に
ショウブと一緒に
軒につるして厄除けにする
風習がありますね

ショウブといえば
菖蒲湯なんかは
結構、メジャーかと
思いますが

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生薬としては
菖蒲の根を使います

花菖蒲とは種類が違うので
そこら辺に咲いている花菖蒲を
引っこ抜いてきたりしないように..

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ショウブは
開竅薬といわれ、
端午の節句に
魔除けに使われるように

実邪、
特に
アストラル体のはなし
でお話ししていたような
想念由来の邪に対して
有効になってきます

これまでに
漢方は
食養生の一環だ
(血・水に働く)
そして
目に見えない気に働いている
というふうにお伝えしてきましたが

今回は
初めて開竅薬を
取り上げていますので
ちょっとオカルトちっくに
聞こえるかもしれません

そういう類の気も
あるもんなんだな〜
くらいに
軽く流し読みしていただければ
と思います

”魔が差す”時
これはまさに
邪が入り込んでいる
わけですが

動悸がしたり
驚きやすくなったり
ひどいと意識障害をおこしたり
心竅が閉ざされます

そこで
閉じた心竅を開く
開竅薬を用いるというわけです

もちろん帰経は心、
他に脾・胃
温める系
の生薬です

でも、
いつもお話ししていますように
ご自身由来の低い波長を
手放していくことで
魔など取りつく余地も
(同波長が共鳴することも)
なくなっていくわけですから

一曰、神治をベースに
生薬、漢方の手助けを
得ていくことが
大切なことなのだと思います

selfcareSupport 長塚

バンランコン・ダイセイヨウ

タイセイ/リュウキュウアイの
板藍

タイセイ/リュウキュウアイの
大青

いわゆる
藍染に使う植物たちです

色のイメージのまんま
冷やす系

金銀花蒲公英紫花地丁
に続いての、冷やす系
清熱解毒にはたらく生薬です

藍染した布が
抗菌・殺菌作用がある
と言われるように

Unknown-1

板藍根も
インフルエンザや日本脳炎などの際
清熱血解毒をねらって
使われたりします

大青葉は気を散ずる
のに対して
板藍根は気を降じる
ようにはたらきます

selfcareSupport 長塚

シカジチョウ

紫花地丁と書く
スミレ族植物の無茎種の全草

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タンポポに続いて
春の花シリーズ

やっぱり
帰経は、心

そして
金銀花蒲公英とおなじ
冷やす系
清熱解毒に働きます

心肝二系の血分に入って
凉血解毒する
とくに疔腫(皮膚化膿)の要薬とされ
生のすみれをつぶして
のんだり、塗ったりする

う〜ん
可憐な姿からは
想像のつかない働きをするね

意外な一面を見せられて
ドキドキしてしまいます 😀
selfcareSupport 長塚

ホコウエイ

蒲公英と書く
タンポポの根っこをつけた全草

日本では根だけを
用いることが多い

ダンディーライオン
ダンデリオン
という名で、
ハーブならなじみがあるわ
という方もいらっしゃるでしょう

ハーブも生薬も同じ
パワーのある..
特徴のあるパワーが
ワタシタチの生活に馴染んだ
植物達である

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冷やす系

肝・胃二系に入り
清熱解毒、利水通淋にはたらく

乳腺炎に用いるのは有名で
鮮品をつぶして外用に用いることもある
同様に
蛇に噛まれたり、虫さされにも
外用として用いられたりする

帰経が肝であるから
肝火による目の充血・ものもらいに
煎液で洗眼したりする

帰経が肝の蒲公英が
乳腺炎に有効であることを考えると
肝鬱気滞をおこして
乳腺炎がおきてくると
考えられるわけだから

もし、身近に乳腺炎で
大変な思いをされている方がいたら
産後の、からだもこころも
忙しいお母さんに、
抗生物質を飲ませて
断乳させるのではなく、
肝鬱気滞を解消させて欲しい

肝を変調させるのは怒り
とくに春に変調を起こしやすい

だから、
タンポポは春に咲くのかな
自然はうまくできている

ウンチクもいいが
その前に、自然に寄り添って
自然に教わりながら生活すれば
それだけで済むことは
たくさんある
selfcareSupport 長塚

※通淋というのは
おしっこをだすということ

「麻杏甘石湯」

どうだろうか? 😕

チビチビと
方剤や生薬のテーマで
書いてきた
selfcareSupportのブログを
読んでくださっている
皆さんは

漢字ばかりで
意味がわからなかった方剤が

今や、方剤名で
構成生薬が思い浮かぶように
なってきてはいないだろうか? 😀

そして
構成生薬がイメージできることで
どんなチームの方剤なのかが
想像できるように
なっていないだろうか? 😀

そうやって
「効能効果」を読まずに
方剤を選べるようになっていっている
みなさんは、素晴らしい”くすし”に
なっていっているのですよ〜 😀  😀  😀

それでは
麻杏甘石湯マキョウカンセキトウ

構成生薬は
黄・仁・

そう!「麻黄湯」の
桂枝が石膏にチェンジした方剤

桂枝:温める系

石膏:かなり冷やす系
だから
銀翹散と同じく
風熱邪につかわれる

石膏の帰経が肺・胃なので
特に肺熱・胃火に
強いチームになっている

selfcareSupport 長塚

「銀翹散」

使ったことのない方剤を
試してみたいがために
風邪をひいたときに
服してみた時があって.. 😛

その時に
「ダメだ(証が)ちがった〜 😥 」
と、かえって病状が悪くなる
という
誤治というものを
ワタシに体感させた方剤だった

それ以来
札幌に引越してくる前までは
ワタシは使わない方剤だった

銀翹散ギンギョウサン
風熱の風邪につかわれる方剤で

これまでに紹介してきた
風寒の風邪に使う
温める系の方剤、
麻黄湯葛根湯・桂枝湯香蘇散
などとは性格が反対で

冷やす系の方剤であるから、
温めないといけないときに使えば
かえって治りを遅くする

構成生薬は
桔梗・薄荷
竹葉・甘草・荊芥・淡豆鼓・牛蒡子
これらを
剤として芦根で水煎する
(芦根で浸出して、お茶みたいに飲む)

 

札幌に住む前の土地は
湿度が高く
冬の寒さこそ辛くはないが
風邪はきまって風寒邪だった

が、一方札幌では
冬は湿度が相当低く
カラカラに乾いて
風邪は風熱邪として
入り込んでくることが
多いことを知ったのは
銀翹散が効いたからだった

外因性の邪は
土地、気候由来のものが
大きいということだ

ある中医薬メーカーの販売額は
北海道が一番だという

中医薬というのは
中国で発展した方剤で、
大陸の気候に合った方剤が
北海道にも適応するからなんだと
ワタシは解釈している

しかし
どんなところにいっても
邪が入り込まない正気を
保つことが
何よりの養生であることは
変わりはないのだよ〜 😀

selfcareSupport 長塚

キンギンカ

 

金銀花

なんだか豪華な名前の生薬
スイカズラの花蕾

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同属植物の花蕾を
使うこともあるので
きっと
北海道で有名なハスカップ
の花蕾でも
いけるんじゃないかなぁ
ハスカップは
アイヌ民族の秘薬だったくらいだから..

こう見えて常緑性で
冬でも枯れないから
忍冬ともいわれる
※スイカズラの茎葉も
忍冬藤ニンドウトウといって
生薬として用いられる

冷やす系で
散熱解毒に働く
帰経は肺・胃・心

温めないといけない証に
用いなければいいだけで、
働きがあっさりとしていて
分かりやすくすっきりした性格

大切な存在です

selfcareSupport 長塚

ムードラ

カタカナの表題ですが
生薬名ではありません

手指でおこなう
簡単なエネルギーワークです

よく、ヨガで行われたり
日本の習慣としても
行われたりしています
(一休さんも頓知を利かすときに
天と一体化する型としやってたよね 😀 )

親指と人差し指をつけて
輪をつくったり、
両手指を合わせて合掌したり、と
(一休さんは百会を刺激して、
チャクラを活性化してから型をとっていたね 😀 )

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これらはエネルギーの流れを
意図的につくる効果があります

指と指で輪をつくれば
自己内でクルクルと回る場所を
つくることになるので

天とのエネルギーの循環を
いつもより自分にとどめて
多めにまわす
といったイメージをもつと
いいかなと思います

漢方で言えば
虚しているときに
補なう、
補法のような感じです
(漢方は生薬由来のエネルギーを使うわけですが)

指によって(経絡によって)
その意図がかわったりするので
自分の体を感じながら
型にこだわらず
今、自分に合うムードラを
取り入れてみると
面白いですよ♪
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selfcareSupport 長塚

キョウカツ・ドッカツ

妊活・婚活ではなく
羗活・独活です

・・・ 😐

ウドのことです

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地下根茎を独活/ 根を(和)羗活という

なんとワタクシ
シャジンを購入した日に
こちらのウドまで購入しました

どれだけカオリモノを
身体が求めていたのでしょうか!

とは言っても
独活は行気薬として
頑張るタイプではなく
祛風勝湿にはたらきます

祛風湿邪が必要となってくる時は
だいたい
正気が虚に傾いています(虚証)

風湿邪を祛邪したのちには
扶正が必要となることを
忘れないでおきたいです

帰経が肝・腎・膀胱で
祛湿をするので
ウドを食べると
ワタシはやたら
トイレに行きたくなります
(水を出すべき時に食べたくなるともいう)

虚に傾いて
風寒が入り、水が滞り、
そして、湿となり痰となると
固結していきます

固結した痰湿は
風寒湿痺というしびれ痛みを
起こすことがあります(痺証)

疲れすぎて虫歯じゃないのに
歯が痛む、なんて時は
ワタクシの場合、この風寒湿痺です

風寒湿痺の時
祛風勝湿する独活の煎液を
浴槽に入れて
神経痛や冷え症に
使うこともできます

また
アイヌ民族は
独活のすり潰したものを
湿布薬として
用いていたのだそうです

すごいなと思います

現代では書物がなければ
知り得ないことを、
自然と会話し暮らすものは
そのような知恵を
当たり前のように
持っていたのですから

selfcareSupport 長塚

日本で流通しているのは
ウコギ科のウドですが
セリ科のシシウドも
独活として用いられます
(大分、働きは違ってきそうですが..
独活は異物同名品が多い)

 

シャジン

今日、スーパーで見つけたので
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生薬としては(北)沙参といわれる
浜の雑草、浜防風のおはなし

※日本で沙参というと南沙参で
ツリガネニンジンの根のことになる
のだけど、こんがらがるから
「今回は浜防風の話ね」〜くらいで
読んでみてください

生薬には
浜防風の根の皮をとったもの
をつかいます

セリ科なのでカオリモノ
帰経が肺・胃で
ちょっと冷やす系なので
陰虚、
それも津(←水のこと)虚
につかって滋陰する

要は
肺や胃での熱燥につかうんだ

カオリモノ
だから
気を巡らす〜でしょ
と思った、あなたはするどくて

沙参は気の滞りが過ぎちゃって
ちょっとした空焚き状態のときに
登場してもらう感じだ

日本では防風ボウフウの
代用生薬として用いられることが多い

selfcareSupport 長塚

降圧剤を服用している人は
「グレープフルーツジュースは飲まないでね〜」
なんて言われたことがある人もいるでしょう
それは、薬の代謝が遅くなって
作用が強く出てしまうおそれがあるよ〜
ということなんだけど、
そんなことがおきるのは
グレープフルーツだけなわけがなく
沙参にだっておなじような作用を起こす
成分が入っている

逆に考えてみれば、
野菜、果物の中には
体のバランスを整えるように働く成分が
つまっていて

この野菜、果物を食べたい時というのは
そのような状態(例えば代謝を遅らせること)を
体が求めているってことだと
考えるのが自然じゃなかろうか?

そこを
薬飲んでるから、これ食べちゃダメ
というのは何ともはや本末転倒じゃあないか
と思うのさ〜

薬を飲んでる体に合わせるの?
薬を飲んでいない体に合わせるの?

「いったい私をどうするつもり?」
と、体は言ってるね〜